ヤマトヤブライダル

ヤマトヤブライダル

昔から、プロポーズといえば「婚約指輪」。
婚約指輪といえば、「ダイヤモンド」の指輪。
着ける指は、「左手の薬指」。
ご結婚が決まっていない方でも、左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪を着けることは知っている方は多いのではないでしょうか。また、婚約指輪にダイヤモンドの指輪を贈ることが一般的であることも、広く知られています。実際のところ、婚約指輪には約9割の方はダイヤモンドの指輪を選んでいると言われています。
今回は、そもそも「なぜ婚約指輪=ダイヤモンドの指輪なのか」ということ、そして、同じく定着している「ブライダルリング=左手の薬指に着ける」という、当たり前ともいうべき2つの点について、その理由を歴史を交えてお伝えしたいと思います。
01なぜ婚約指輪はダイヤモンドの指輪なの?
婚約の記念品は、決してダイヤモンドでなければならないというわけではなく、真珠や誕生石の指輪、あるいはネックレスや時計を選ばれる方もいらっしゃいます。が、実際は約9割の方はダイヤモンドの指輪を選んでいると言われています。
その理由は、ダイヤモンドの特徴のひとつである「硬さ」に由来します。ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い物質であるとされていることから、永遠の愛を誓うのにふさわしいとされているのです。
ダイヤモンドを加工するには、ダイヤモンド以上に硬い物質が存在しないことから、研磨にはダイヤモンドを粉末状にしたものが使用されています。そんな「硬さ」という特徴に、希少性の高さも加わり、揺るぎない思いや絆を象徴するものとして考えられています。そんなところから、「ダイヤモンドは、愛を誓う際の贈り物に最もふさわしいもの」という認識が定着していきました。
02ダイヤモンドの婚約指輪文化のはじまり
結婚に際して指輪を贈る習慣は古代ローマ時代にはすでにあったといわれており、初めは鉄の指輪が一般的だったそうですが、後に金の指輪に代わりました。
ダイヤモンドの指輪を贈るようになったのは、15世紀頃です。その当時は、結婚の際にダイヤモンドの指輪を贈るのは裕福な王侯貴族だけでしたが、19世紀頃になると、ある程度経済力のある人々にもその習慣が根付くようになります。
これは、南アフリカでダイヤモンド鉱山が新たに発見され、ダイヤモンドの産出量が増えたことも関係しています。また、結婚に際して、ダイヤモンドの付いた華やかな婚約指輪とシンプルな結婚指輪、二つの指輪を贈るようになったのもこの頃といわれています。
03日本でのプロポーズ文化と婚約指輪
日本古来の装身具には指輪がないこともあり、結婚の際に指輪を贈るという習慣は、日本ではほとんど見られませんでした。求婚の文化が親しまれるようになったのは江戸時代に入ってからで、上流階級から庶民まで、手紙を用いたり、平安時代のように和歌などで思いを伝え合うようになります。
男性から女性に櫛(くし)を贈ってプロポーズをするのも流行だったといわれており、そこには、「苦労」の「く」、「死」の「し」からきているのだそうです。「苦労もあるけれど、死ぬまで一緒にいてください」というような意味が含まれていました。
指輪が日本に広く紹介されるようになったのは、明治時代以降、海外からさまざまなものが輸入されるようになってからです。当初はキリスト教儀式である結婚指輪の交換はすぐには定着せず、結婚の証として指輪を着けることが一般的になったのは、昭和になってからだったそうです。
婚約指輪に関しては、明治時代はダイヤモンドは高嶺の花だったため、一部の上流階級の方しか手にすることができなかったそうです。
その後、戦争の影響でダイヤモンドに輸入制限がなされ、ダイヤモンドを入手すること自体が難しくなりました。
戦争が終わり、高度経済成長に入った1960年代には、婚約指輪の慣習が定着したのは昭和30年代半ば以降のこと。ダイヤモンドの輸入制限がなくなったことに加え、ダイヤモンド供給会社による大規模なキャンペーンも行われ、一気に婚約指輪の慣習が定着していきました。
04やっぱり婚約指輪・結婚指輪は左手の薬指?
結婚指輪を左手の薬指に着けるようになった歴史は古く、古代ギリシャの言い伝えが由来といわれています。紀元前2500年頃の古代ギリシャでは、心臓は人間の感情を司る場所であり、左手の薬指と太い血管でつながっていると信じられていました。この背景から、永遠の愛を誓う証として左手の薬指に結婚指輪を着けるようになったそうです。
他にも、「右利きの人が多いことから、傷つけたり落としたりする可能性が低い左手に」、「薬指は単独で伸ばしにくいため、大切な指輪を着けるのにふさわしい」といった説もあります。
05国によっては左手の薬指に着けないってホント?
上記で紹介した由来によって、「結婚・婚約指輪は左手の薬指に着ける」という風習が定着していますが、海外では、着ける指がまったく違うという国もあるんです!
例えば、アメリカやイギリス、フランス、イタリアなどでは、日本と同じく婚約指輪・結婚指輪ともに「左手薬指」が一般的です。
ですが、国によってその習慣は違い、スペインやドイツ、オーストリア、ポーランド、そして中国などでは、「左手薬指」に婚約指輪、「右手薬指」に結婚指輪という組み合わせが一般的になっています。
宗教的な理由で、左手の薬指を避けることも。ヒンドゥー教では、左手は「不浄の手」とされていることから、ヒンドゥー教徒の多いインドでは右手の薬指に結婚指輪をしたり、中には足の指に指輪をすることもあるそうです。
古くからの伝統が薄らいだり、海外から影響を受けたりして、必ずしも上記に当てはまらないこともありますが、国が違うと指輪の文化も違いがあるんですね。

なぜダイヤモンドか、なぜ左手の薬指なのか・・・
そんな理由や由来をご紹介させていただきました。

理由や由来はあっても、必ずこうしなければダメ!という決まりはありません。結婚指輪・婚約指輪選び、一番大切なのは「ふたりの気持ち」。
一生に一度の買い物だからこそ、自分たちのライフスタイルに合った指輪を選んでくださいね。

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