▲「NIWAKA」(にわか)の指輪。プラチナ・イエローゴールド・ピンクゴールドの他、めっきを施さずに白さを出したゴールド「プラチナゴールド」が選べるのが特徴。
「めっき」とは、素材の表面に薄い金属皮膜を被せることです。例えば、真ちゅうで作られたファッションアクセサリーの表面に、金めっき加工が施されたものは多く見られます。ただ、めっき加工が施されたアクセサリーは、着用中の摩擦や小キズ等により表面の加工が剥がれてきてしまうため、一定期間を楽しむために適していると言えます。
では、婚約指輪や結婚指輪においてはどうでしょうか?結婚後長く身に着けることになる指輪ですので、一般的には、めっきが施されていないものが多いです。アレルギーを起こしにくいという点でも安心感があります。
但し、「めっき=偽物・良くないもの」ということは決してありません。ファッションアイテムとしてリーズナブルに楽しむことができますし、装飾や色味を改変するためだけではなく、耐久性を高める目的で使用されることもあります。
ヤマトヤで扱っている結婚指輪・婚約指輪には、基本的にはめっきが施されていないものがほとんどですが、一部オリジナル製品においては、プラチナの上に同系金属である「ロジウム」のめっきを施したものがあります。ロジウムはプラチナと同族の白い金属ですが、より白さと硬度が高いため、輝きや耐久性をより長く保つ目的で施しています。ご希望によりロジウムのめっきを行わないことも可能ですので、気になる方は購入時にご確認およびご相談くださいね。
▲「Something Blue」(サムシングブルー)の指輪。Pt999(純プラチナ素材)ながら、鍛造製法により硬度と耐久性を高めています。
まず、プラチナでも、ゴールドでも、結婚指輪は長く身に着けていると、細かな傷が入ってしまいます。キズつかない貴金属素材は今のところ開発されていません。小傷が目立ち気になった場合は、アフターサービスが用意されていますので上手く活用してみましょう。
純金と純プラチナを比較した場合、より硬いのはプラチナです。硬さを表す尺度であるビッカーズ硬度では、純金(K24)は約25Hv、純プラチナ(Pt999)は約50Hvと、約2倍の硬度があります。ただ、Q1でお答えした通り、一般的にはプラチナは5~10%、金は25%の割金を行うことで硬度を高めているので、どちらも日常生活において充分な耐久性を備えた素材になっています。割金の配合割合にもメーカー・ブランドにより特色がありますので、ぜひ店頭で確認してみてくださいね。
このように、硬度に関してはプラチナ・ゴールドどちらをお選びいただいても遜色ないものになっています。日常生活で着けていただく上で充分な耐久性を備えていますので、素材の硬度について必要以上に悩まなくても大丈夫です。硬度や強度については、素材の種類よりも、素材の量(どのくらい素材が使われているか)や、厚み(均一の厚みで作られ、薄くなっている部分はないか)などに注目してみるといいでしょう。
もちろん、大きな衝撃を与えてしまうと、どんな指輪も変形、深い傷、留められた宝石が落ちてしまうなど、思わぬ事態が起こる可能性がありますので、指輪に負担になりそうな場合には、指輪をはずす習慣をつけていただくことをおすすめします。
なお、ヤマトヤでは、一部ブランドにおいて「純プラチナ」の指輪を取り扱っています。上記の説明からすると、「純プラチナはすぐ変形するのでは?」となってしまいますが、「鍛造」という製造方法を採用し、金属の密度を高めて硬度を上げています。
★鍛造については別記事で解説しているので、詳しくはこちらをご覧ください。