ヤマトヤブライダル

ヤマトヤブライダル

どんなブランドのものにしようかな、どんなデザインにしようかな。婚約指輪や結婚指輪を考えている時間は、とても幸せですよね♪
そんな中で、指輪選びの不安要素として、しばしばスタッフがお客様からご相談を受けるのが、「金属アレルギー」について。これまで身に着けた指輪が原因で、指が赤くかぶれてしまったことがある方は、「アレルギーだから結婚指輪を着けられないのかなあ・・・」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、実際はアレルギーだと思っていた金属が原因ではなかったりすることも多く、また、アレルギーの原因となる金属を突き止める方法があったりするんです!
そこで、今回は、アレルギーの原因や起こりにくい材質についてのことやアレルギーの原因を突き止める「パッチテスト」のことなど、金属アレルギーに関する正しい情報をお届けしたいと思います!

金属アレルギーを知ろう!

まずは、金属アレルギーについてのQ&Aで金属アレルギーのメカニズムを見てみましょう。

Q. アレルギーとはそもそも何でしょう?
A. 私たちの体には、体内に異物が侵入した際に「抗体」がつくられ、これを退治する「免疫」という仕組みがあります。しかし、この「免疫」という仕組みが、私たちにとって有害ではない物質に対して過剰に反応し、自分自身を傷つけてしまうのがアレルギーです。
仕組みを簡単に説明すると、アレルゲン(アレルギーの原因物質)が体内に侵入した際に、それを退治するための抗体(タンパク質)が出来上がります。アレルゲンが再び体内に侵入した際に、抗体(タンパク質)とアレルゲンが結びつくことで、発症します。

Q. 金属アレルギーはどのように起こるのでしょう?
A. 金属アレルギーが起こる仕組みも、食物など他のアレルギーと同じです。汗などによってごく微量の金属イオンが溶け出し、私たちの皮膚を通して人間の本来持つタンパク質と結合し、アレルゲン(アレルギーの原因物質)となるタンパク質に変化することで発症をします。
何となくお分かりいただけるかと思いますが、金属それ自体がアレルギーの原因ではなく、汗などで溶け出してしまった金属イオンを私たちの体が異物ととらえてしまうことで発症します。まさか汗で金属が溶け出しているなんて夢にも思いませんよね。でも、実際には非常に微量ながら金属の成分が溶け出しており、それが原因となるんです。
同じ素材のアクセサリーを身に着けていてもアレルギーの出る人と出ない人がいるのは、体質やそのときの状況(環境)が影響していると言われています。金属アレルギーは決して特別なことではなく、ある日突然誰にでも発症する可能性があります。

「金属アレルギーの起こらない指輪」って存在するの?

金属アレルギーについての知識は、すでにご存知の方も多かったと思います。そして、皆様が本当に知りたいのは、『アレルギーの起こらない結婚指輪が存在するのか?』ではないでしょうか?
金属アレルギーの方にとって、どの素材であれば安心して着けていられるのかは、かなり重要になります。「こちらのブランドの指輪はアレルギーが出ますか?」そういった質問を実際に受けることも多いです。

でも最初に言っておきます・・・

『絶対にアレルギーが起こらない!』と断言できる指輪(素材)は存在していないんです。

アレルギーが出てしまう方は非常に少ない素材と言われている純プラチナやチタンでも、アレルギー反応が出る方がいらっしゃいます。ただ、一生を共にする結婚指輪は、アレルギーを起こしにくい素材でつくられているものが多くなっています。ヤマトヤで取り扱っているブランドでも、例えばNIWAKAは「使用していない金属」を明示しています。
金属アレルギーの方でも、全ての金属に対してアレルギー反応が出ることはないはずですので、まずはどういった経緯で、どのようなアクセサリー(素材)を身に着けた時に、アレルギー反応が出ていたかを思い出してみてください。店頭でスタッフに伝えてみるのもいいでしょう。それが分かるだけでも、指輪は選びやすくなります。

本当に金属アレルギーかどうかが分かる「パッチテスト」とは?
金属アレルギーを起こす原因物質を検査する方法として、病院にて行う「パッチテスト」が一般的です。これは、アレルギーの原因と考えられるいくつかの金属試薬を含んだ絆創膏を皮膚に貼り、数日置いてからそれを取り除いて皮膚の変化を調べる方法です。パッチテストで原因となる物質が分かれば、安心して指輪選びができます。

「私はプラチナでアレルギーが出るから・・・」と思っていても、パッチテストを受けたらアレルギーの反応は無く、調べてみたら指輪を着けた状態で汗をいっぱいかいたことや、指輪内側の刻印やくぼみに溜まっていた汚れが肌に触れ続けたことが原因だった、ということも実際にありました。指輪選びの選択肢を狭めないためにも、金属アレルギーに不安をお持ちの方は、専門医に相談の上でパッチテストを行ってみてはいかがでしょうか。

アレルギーの起こりにくいブライダルジュエリーの素材

私たちが結婚指輪の素材として選ぶことができる代表的な素材をあげてみます。主に、貴金属とレアメタルに分類されます。

貴金属(プラチナ・ゴールド)
皆様ご存知の、結婚指輪として用いられる定番の素材です。酸やアルカリに強く、非常に安定した素材です。また、加工がしやすい特徴もあり、繊細なジュエリーを作ることができるのも特徴です。
通常は純プラチナや純金ではなく、プラチナ合金や金合金にして、日常生活をして支障のないように耐久性を高めた製品となっています。ジュエリーに貴金属を使用する理由としては、資産価値などもありますが、その美しさ、化学的に安定していること、そして耐久性に優れているといった特徴を兼ね備えていることから、一生ものとしてふさわしいことが挙げられます。
「これは祖母の指輪です」「これは母の指輪です」とおっしゃる方とお会いすることがありますが、親から子へ、子から孫へ大切に受け継いでいけるのも、貴金属の指輪ならではと言えるでしょう。
注意点は、より硬度・耐久性を高めるために、他の素材が含まれていること。例えばプラチナ950(Pt950)の場合は5%、18金(K18)の場合は25%、他の素材が割金として含まれています。店頭に並ぶ高純度の指輪は、アレルギーをお持ちの方でも比較的問題なく着けていらっしゃる方が多いですが、アレルギーを起こしてしまう方の中には、そういった割金が原因になっていることが考えられます。

レアメタル(チタン・ジルコニウムなど)
最近では、貴金属以外のアレルギーを起こしづらいとされるチタンや、ジルコニウムなどのレアメタルと呼ばれる素材でつくられる結婚指輪も見られるようになりました。『金属アレルギーを起こしづらい結婚指輪』という形で、主に金属アレルギーをお持ちの方を中心にご存知の方が多いのではないでしょうか。
これらの金属は、一般的にはジュエリーとして用いられる金属ではなく、主に産業用として用いられています。チタンやジルコニウムは、酸化被膜をつくる性質があるため、その膜のおかげで、プラチナやゴールドなどのように非常に安定した素材とされています。
チタンは価格的にも安く、比重が軽いという特性もあるので、腕時計やメガネなど、肌に触れるものの素材としても使われています。
注意点としては、硬く加工が難しいとされており、また、金やプラチナに比べてジュエリーとしては広く用いられていない素材であるため、サイズ直しなどの修理が出来ない可能性が出てきます。また、資産的な価値のある貴金属ではないという点で価格を抑えられるかというと、加工の難しさなどもあるため、オーダー内容によっては高額になることが考えられます。
レアメタルの指輪はまだまだ一般的ではなく、取り扱いのあるお店自体も限られています。オーダーメイドとなる場合もありますので、あらかじめ制作期間などを確認し、時間に余裕をもって結婚指輪探しをしていただくと安心かと思います。

金属アレルギーの対策方法

すでに金属アレルギーと思われる症状が出ている方の対策方法をお伝えします。金属アレルギーを発症していない方も、ぜひ参考にしてください。

・アクセサリーの素材選びに注意し、アレルギー症状が出た場合には、すぐに外してください。身に着ける素材は、アレルギーを起こしづらい、純度の高い貴金属のアクセサリーを選びましょう。
※多くの方が、皮膚に直接穴をあけるピアスなどで金属アレルギーを発症しています。アレルギーの起こしやすい真鍮やニッケル等のピアスはくれぐれも避けてください。また、ピアスを着ける場合は、ピアスホールも清潔に保ってください。金属アレルギー対策のコーティング剤も販売されています。

・汗を大量にかく季節だけでなく、汗をかいたときには、しっかりと汗をふき、指輪やアクセサリー類についても柔らかい布で汚れや皮脂をふき取るようにしましょう。金属が直接身についている時間をなるべく短くするために、こまめに外すようにしてください。

まとめ
結婚指輪は金属アレルギーを起こしづらい素材が使われています。貴金属にもレアメタルにも、それぞれにメリットとデメリットがあります。
価値観も多様化してきているので、おふたりが納得して「これ!!」と思うものを選ばれるのがいちばんですが、金属アレルギーがあると思い込んで指輪の選択肢を狭くしてしまう前に、パッチテストを検討するなどして、どの物質が良くて、どの物質がダメなのかを確認してみることも大事です。もちろんヤマトヤでもご相談やアドバイスをさせていただきます。

おふたりにとって最適な結婚指輪を選んでくださいね。

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets