結婚の準備は、いろいろお金がかかるもの。予算を立てる上でも、一般的に結婚指輪がどのくらいの価格帯になり、先輩カップルさんが実際にどのくらいの価格帯のものを購入しているのかは気になるところですよね。結婚指輪を選ぶにあたっても、「デザイン」の次に重視されているのが「価格」です(※1)。
今回のトピックスでは、結婚指輪ってどのくらいの価格で購入している人が多いのか、また、なぜ同じような指輪でも価格に違いが出るのかなど、指輪の価格について掘り下げてお伝えしていきます。
指輪の金額については、ブランド・メーカーにより様々ですし、指輪に予算をかけるかどうかはおふたりの考え方次第でも変わるのですが、今回は多くの先輩カップルさんが選んでいる(※1)、「既製品」および「セミオーダー品」を購入する場合の価格帯を元にお話をさせていただきます。指輪選びの参考にしていただけたら幸いです♪
(※1)「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021静岡」調べ
https://souken.zexy.net/research_news/trend.html
■結婚指輪を決定する際の重視点において42.4%が「価格」の回答
■オーダーか既製品かにおいて、「既製品」および「セミオーダー品」が84.1%の回答
1.静岡県のカップルさんが実際に購入した結婚指輪の購入金額は?
結婚指輪は長い期間着けることが前提です。そのため、日常使いに安心な高品質・高純度のプラチナ(Pt950・Pt900)や、ゴールド(K18)などの貴金属で作られるため、1本あたり5万円くらいの価格帯から販売されています。5万円でも十分高価なのですが、ヤマトヤの店頭で並ぶ指輪の価格帯で多いのは1本あたり10万円~で、2本20万円〜30万円の場合が多くなっています。
実際に結婚指輪を購入した静岡県のカップルさんの購入金額で最も多かったのが、2本で20万円~25万円未満(34.4%)、続いて25万円~30万円未満(18.4%)、続いて30万円~35万円未満(12.8%)でした。静岡県では20万円~35万円のご予算で準備をしたカップルさんが6割以上という結果になっています。(「ゼクシィ結婚トレンド調査2021 静岡」調べ)
そして、下記のグラフからもお分かりのように、全国的にも20万円から25万円くらいの価格帯で結婚指輪を購入しているカップルさんが多いことが分かりました。
2.デザインが似ているのに価格が大きく違う理由とは?
同じ貴金属で作られ、デザインも似ているのに、価格が大きく違うことがあります。店頭でも疑問に思われたお客様から、この点について質問をいただくことがあります。ヤマトヤでは、お客様にご説明する内容として、以下の点をお伝えしています。
◆ブランドの違い
そのブランドならではのデザインのこだわり、細部の繊細な作り込み、小さいダイヤの品質、着け心地へのこだわり・・・各ブランドの様々なこだわりが価格に反映されます。
◆仕上げの違い
例えばダイヤを留めている爪の繊細さ、着け心地を良くするために行う指輪内側の磨きなど、ぱっと見では分かりにくいところまでこだわりを持って職人が手を入れていることで、仕上げの完成度が上がります。
◆貴金属の純度や種類、割金※2の違い
たとえばプラチナの場合、耐久性を高めた「ハードプラチナ」と呼ばれる素材を、ブランドがそれぞれ独自に開発しています。プラチナの純度は他と同じでも、それ以外に配合されている割金※2の種類や割合を変えているため、まったく同じではありません。
※2.割金:硬さや加工性の調整や、色調を作るために添加する金属のこと。金やプラチナは純度が高いほど素材がやわらかくなるため、高純度でありながらも日常生活にも適した硬度や耐久性をもたせるために、別の金属(割金)を混ぜることで調整をしています。店頭の結婚指輪の多くが純プラチナ製品や純金製品でないのはそのためです。また、ゴールド系素材はピンクゴールド・イエローゴールドなど、色調の変化にも使われます。
◆素材の量(厚み)の違い
ぱっと見のデザインや幅は同じでも、厚みがある指輪は、素材の量も多く使用しているので、価格に反映されます。
– Ymatoyaの場合 –
カフェリング Lumiere_リュミエール
銀座発・プラチナ専門店「CAFERING」。指輪の耐久性やプラチナの美しい発色、つくりの繊細さ、アレルギー性など、すべてを考慮して何十年とご愛用いただける上質なプラチナ配合にこだわったリング。プラチナ純度やメレダイヤのカラーもアレンジ可能。
【左】CMA0076 ¥137,500~(Pt950)
【右】CMA0078 ¥108,900~(Pt950 / アイスブルーダイヤモンド)
サムシングブルー Will_ウィル
ヨーロッパで古くから伝えられてきたおまじない「サムシングブルー」になぞらえて、青く澄んだサファイアを内側にセッティングしています。従来よりもキズつきにくく、変形しにくい素材と製法を採用しています。
【上】SB-858 ¥88,000(Pt950)
【下】SB-857 ¥88,000(Pt950 / ダイヤモンド3pcs)
【Yamatoyaオリジナル】リッカ デイジー
デザイン、品質、アフターケア、そして価格にもこだわった、「バランス良くちょうどよい」、調和のとれたリングです。指輪のモデル名には、デザインをイメージした花の名前を付けました。
【左】1263 ¥67,100(Pt900)
【右】1264 ¥67,100(Pt900 / ダイヤモンド0.02ct)
同じようなデザインなら、より安価なものを選びたくなるものですが、価格が違うということは、価格分だけ指輪の素材やつくりにも違いがあります。結婚指輪は何度も購入するファッションアイテムとは違い、一生ものです。価格以外の面にも注目してみることが重要ですし、価格を重視して選ぶ場合にも、価格と品質のバランスがとれた指輪を選ぶと安心です。
3.結婚指輪選びの重要なポイント
これまでお話してきた通り、結婚指輪はファッションジュエリーとは違って、一生ものとして長く使用することが前提です。予算内との価格とのバランスを考慮しながらも、長く安心して身に着けられるように、きちんとチェックしてほしい「結婚指輪選びの際に重要なポイント」を3つ挙げます。
☑指輪の耐久性を考慮しよう!
➜厚みや幅のある指輪には、素材をたっぷり使用していることはお分かりになると思います。毎日着けることを考えると、ある程度しっかりと素材を使用し、耐久性にもすぐれた指輪をおすすめしたいところです。
華奢な指輪を選ぶ場合でも、、ハードプラチナのような耐久性を高めた素材を選んだり、鍛造製法で作られた指輪にすることで、おふたりのお好みのデザインと耐久性の両方を叶えることができます。ブランドごとに素材にもこだわりのポイントがあるので、お店のスタッフに相談してみてくださいね。
また、指輪の厚みが均一でなく、指に着けたときに内側が薄い指輪(写真の左側の指輪)は、力がかかった場合に変形する可能性も。ただし、しっかりした厚みを持たせつつ、装着感を良くするために指の裏側にあたる部分を少し薄く絞っているようなデザインもあり、その場合は問題ありません。
指輪を試着する際には、指輪の厚みも確認してみてくださいね。
☑毎日着けても安心な素材を選ぼう!
➜結婚指輪に使用される毎日着けるジュエリーとしてもふさわしいプラチナ(Pt950・Pt900)、ゴールド(K18)となります。基本的に金属アレルギーが起こりづらい高純度の貴金属で作られているため、ほとんどの方が問題なく結婚指輪を着けることができます。念のため、金属アレルギーをお持ちの方はどの金属に対してアレルギー反応が出るのかを知っておくと、結婚指輪選びの際に役立ちますよ!
しかし、安心安全とは言えパーフェクトではありません。店頭では、メリットだけでなくデメリットもお話させていただきます。たとえば、ゴールドの結婚指輪に関しては温泉の泉質によっては黒くなってしまったり、経年変化でくすんでいくことなどもあります。ただ、デメリットを知っていれば事前に回避でき、メンテナンスをすれば元に戻ります。必要以上に心配するほどのことではありません。
☑着け心地のいいものを選ぼう!
➜長く着けていて気にならないことが理想ですよね。日本のブランドの場合は、指輪の内側の角の部分を削り取ることで、指通りがよく滑らかな着け心地の内甲丸という仕様が施されている場合が多いです。ぜひ店頭で確認してみてくださいね。
着け心地という点でもう一つ重要なポイントは、隣の指(小指や中指)に当たる感覚です。特に、表面に凹凸がある場合や多面体のカットが施されているような個性的なデザインを選んだ方の中には、結婚指輪を実際に着けるようになって、指に当たる感覚が気になったり、物を持った時などに痛いというお話をうかがうケースがありました。表面が滑らかでない仕上げの指輪を選ぶ場合は、隣の指と当たる感覚や手をぎゅっと握ったときの感覚など、念入りに試着して違和感が出ないかを確認しましょう。
4.まとめ
今回は結婚指輪を実際に購入した、先輩カップルさまの購入金額や、指輪の価格に差がある理由などをお伝えしました。
結婚指輪選びはデザインや価格に加えて、一生ものとしての品質や耐久性、着け心地なども含めたバランスも大切にして選ぶと、将来的に長く安心して身に着けられます。それらの視点も持ちながら、指輪選びを進めてみてくださいね。
もちろんヤマトヤのお店にご来店いただければ、おふたりにとって最良の結婚指輪が見つかるように、スタッフがお手伝いをさせていただきます。ぜひご相談くださいね♪